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荒川弘×田中芳樹『アルスラーン戦記 4』

文中敬称略

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アルスラーン戦記 4

田中芳樹原作、荒川弘漫画の『アルスラーン戦記』も第四巻。

王都ルシタニアを占拠されたパルスの王子アルスラーンの一行は、兵力の増強をはかるべくカシャーン城塞の主、ホディールのもとを訪ねる。

しかし、ホディールは、アルスラーンの両腕であるナルサスダリューンを引き離そうとする。謀に気づき、カシャーン城塞を離れたアルスラーンの一行は、追手のルシタニア兵に遭遇し、ダリューン、ナルサスとも離れ離れになってしまう。

頼りになるのは、ナルサスに仕える少年エラムと、野心家の吟遊詩人ギーヴだけだった。次々に迫りくるルシタニアの軍勢をはねのけて、次なる目的地ペシャワールへたどりつくことができるのだろうか?

幼いころ王宮から離れ街中で育ったアルスラーンは、身分の違いの意味が理解できない。それゆえ臣下のナルサスの従者エラムにさえ友情を求め、奴隷解放をめざそうとする。だが、今回はその考え方が仇となる。

先王オストロエスの子、ヒルメスが銀仮面卿としてルシタニアの権力中枢に潜り込み、豊富な情報網で追手をさしむける中、はたして王子らしからぬ王子アルスラーンが、パルスの王位につく日は来るのだろうか?